3.コンビ。L.−−夕によるデザイン開発研究
竹編組製品の開発におけるコンピュータ活用のための研究
豊田修身.佐藤幸志郎
1。目 的
竹編粗製品開発のためのデザイン作業にお いて、デザイナーと製作者が別であるかぎり、 工業製品と同じように、図面作製がデザイン 作業の申の大きなウエイトを占める。それは、 製作のための図面だけでなく、宣伝・販売の ためのパッケージ・ポスター等の作成も含ま れる、図面作製作業においては、近年、パ】
ソナルコンピュータが、作業能率、図面品質
ともに、実務に使えるレベルに達してきた。 そこで、当所試作品開発の中で必要となる様 々な図面作製を、パーソナルコンビュ岬タを 用いて行ない、その実際の効果を確かめるこ とを目的とする。
また、竹編紙製品のデザイン段階では、編
組パターンも重要なデザイン要素である。そ こでコンピュータ上に、編組パターン及び編 組工程をデザインソースとして登録し、デー タベース化しておくことによって、編組製品 のデザイン作業が、ブラウン管の中に一元化 されたシステムを構成できるのではないかと
考えた。その準備として、竹編組図面をコン
ビュ山夕上で作製、蓄積することを併せて目
的とする。
そして、このような作業を通して鴇 デザイ ン作業をコンビュ岬タに移行させることを将 来的な目標とする。
コンピュータを、単純にべンと定規に変わ る図面作製ツ… ルと考え、当所試作品の製作 図面(図1)、試作品パッケージに使用するロ ゴタイプ(図2)、展示会用宣伝ポスター(図
3)の作製に使用した。
○讐 叩
O
t
◎
㌦=======
い
.  ̄し1 一十
2。肇。製品開発のための図面作製作業での活用 図1,製作図面
コンピュータを用いて作図するメt 」ットは、
一般に言われるように、その修正(移動。削
除等)の簡便さによって、最終的な図面が完 成できるまでの時間が短縮できることにある。
そのことを再確認した作業であった。しかし、 ブラウン管で描きながらイメージしていた図 面と、プリンタ… から出力された図面には、 両者の解像度の違いによりずれが生じるため、 イメージ通りの図面を出力させるためには、 若干の習熟が必要であった。
2.2.編組パターン図面のコンピュータによる
作図方法の研究(竹編細裂品のデザイン開発 支援システム構築のための編組パタ岬ン図面
の収録)
編粗製品のデザインでは、その製品の形態 とともに、編組のパターンも重要な構成要素 の一つである。編紙製品をコンピュータ上で
デザインし、図面作成するときには、既成の CADシステムをそのまま使用するだけでな く、図面作製中に同一画面上で参照でき、そ
のまま製品図面に使用できる編組パターンの ライブラリがあれば、効率の良いデザイン作
業が可能となる。今年度は、伝統的な編組パ ターン図面を2次元CADソフトウエア上で
作製し、図面ファイルとして蓄積した。
(1)図面フォーマット
編組パターンの図面は、コンピュータ上で
のデザイン作業に使用することを目的に作製 したが、竹編組技術資料集発刊事業の中で、 編組工程解説に同図面をそのまま使用する計 画でもあったため、印刷物に使用できるクオ リティをもった図面を出力できるソフトウエ アが要求されたことと、操作性の良さ(曲線 の扱いやすさ、入力精度の高さ)からソフト ウエアを選択した。
また、編組パタ仙ン∝描画エリアは、当所
使用コンビュ鵬タでの使用だけでなく匂 同メ
増力槻の下位機種の9インチモニター㌦でも淘
実寸表示時に全体表示できて使用しやすい、 且20mx且20抑7とし『このエリア内で笥 その
編組パタ州ンの最小構成要素が表示できるよ
うに、ヒゴの幅、ヒゴの間隔を定めて作製し
た。(図4)
∴
■
∴・ご、、、
図2.ロゴタイプ
芦柁Se「弓電edわy:
0=ノ\i l Rl ユ【賢く1TU∧L
∬巳PF】U
j N呈ブUS7Ri AしARI SすぼSEA汎Cすま すNS′まi i l †ほ
偉材ド翫爾喝憬細部触
図3.展示会用宣伝ポスタ脚
図4,描画エリア
(2)作図方法
今回は、編組パタMンの完成図面だけでな く、ヒゴを差していく過程の図面も必要であ
ったので、先に完成図面を作製し、その完成
図面から、ヒゴを抜いていく方法で過程の図
面を作製した。また、デザイン作業時に図面
として実際に使えるパタ洲ンライブラリとし
て使用するのが、主目的であるので、後の修
正がしやすい図面構成にする必要があった。 よって、実際の編絶と同じようにポリゴンを 重ねていく(図5)のではなく、線分で囲ま れたスペ脚スは一つのポリゴンで表す(図6)
方法をとった。
る。結 果
製品開発のための図面作製作業への活用に
ついては、手作業では労力と時間のかかる部
分をコンピュータを使用することでかなり効
率的にこなせることがわかり、有意義な研究
となった。
編組パタ∬ン図面の作図方法の研究では、
れるので、今後のCADシステムのニーズと
して認諾はせていく必要がある。
コンピュータ上にデ州タを蓄積していく作業 を、太の出版と並行して進めて行くことによ って、図面フォーマット及び図面の構成に統 一のとれたデーータを蓄積することができた。
コンピュータというこれからさらに発展する であろう情報伝達手段の中に、伝統的な竹編 組の技術や知識を持ち込めたことは、竹編粗 製作技術の普及と発展に寄与できる。
また、副次的に、竹編組技術資料集発刊に
おける図面作製も行なうことになったわけだ
が、修正の多い出版作業が、コンピュータを
用いることによって大幅な時間の短縮を可能 にできたことも付け加えておく。
使用機材:
Appl e Maci nt os h t I Appl e I mage Wr i t er LQ
5。考 察
太年度は、編組パタwン図面のファイルの
作製と蓄積を行なった。ただし、図面ファイ
ルとして記録しているだけであり、希望する 図面を検索する際は、その編みの名称しかキ
ーワードをもたない状態である。そこで、次
年度以降は「立体物の構成部分としての情 報」、「編組の系統分類情報」等を図面に付 加し、さらに竹編組製品開発に特化したシス テムを目指して研究を進めていく。
また、市販のCADシステムは、工業製品、 建築等を対象に作られているために、二次元、 三次元ともに編粗製品図面をそのまま入力す るには、長時間の作業工程を必要とするし、 作製図面ファイルも巨大なものになってしま
う。さらに、二次元のCADシステムについ
ては、ポリゴンの上下関係の情報の持ち方か ら、前出(図一5)のような作図は実際には 不可能である。多品種少量生産として典型的
なクラフト製品のようなものにCADのシミ
ュレ仙ション等は『潜在的需要があると思わ